ご挨拶

学校長  堀内不二夫

巣園祭(文化祭·体育祭)にご来場頂き、厚く御礼を申し上げます。
若者の特徴の一つは、常に向上せんとする力を内に秘めていることでありましょう。その力はまことに強大で、時には爆発的と言って良いほどの力で、若者を一気に高みへ押し上げます。しかしそれは内に秘めた力ですから、外部からその力を発揮するように促すことは出来たとしても、最終的にその力に火を付け爆発させるのは若者自身でなければなりません。
啓発という言葉があります。憤せずんば啓せず悱せずんば発せずが語源ですが、憤するのも悱するのも弟子即ち若者です。師は弟子の憤する或いは悱する状態を見て、適切な指導を行うのです。啐琢同時という言葉があります。最初にある啐は、雛鳥が殻の内側から殻を突くことを意味します。その衝撃を感じ取って、琢、即ち親鳥が外側から殻を突くのです。
いずれの場合も、最初の動きは弟子即ち若者が起こすのです。進歩向上の真の鍵は優れて若者自身の内にあるということを、啓発も啐琢同時も改めて私たちに教えてくれます。
今年の生徒会の諸君が選んだ巣園祭標語はmomentumでした。起動力、勢い、弾み等の意味があります。この言葉を標語に選んだところに、自らの内に力を蓄え、更に一層大きく発展するぞという、生徒達の意気込みが表れていると思います。
ご来場の皆様には巣鴨の一日をお楽しみ頂きますとともに、生徒の元気がはじける体育祭もご高覧下さいますよう、併せてご案内申し上げます。

生徒会長 柏原弘明

巣園祭にお越しいただき、ありがとうございます。生徒会長の柏原弘明です。
今年度は、これまで生徒会が主体となり運営を行ってきた体制を見直し、長らく活動が停止していた文化祭実行委員会を復活させました。今後も段階的に生徒会と文化祭実行委員会の分業化を進め、より開かれた運営に転換していこうと考えています。
その第一歩として今年は、イベント・記念品・装飾の3部門を彼らに任せることにしました。誰でも運営に携われる機会を作り出した結果、清新な息吹がもたらされ、斬新な企画やアイディアが出てきました。バンド・模擬店・イベント・クラス出展…100を越える団体が皆様をおもてなしさせていただきます。
我々役員を含め全校生徒が、記録的な蒸暑の中一生懸命準備していまいりました。
年々勢いを増している巣園祭を満喫していただけたら幸いです。
最後になりますが、我々を信頼し、運営を任せていただいた校長先生をはじめ諸先生方、事務室の皆様に感謝申し上げます。また、今日この日のためにともに邁進してきた仲間たちのありがたさを噛みしめつつ、ご挨拶とさせていただきます。

文化祭実行委員長 河野太樹

本日はお忙しい中、巣園祭にお越しくださいまして、誠にありがとうございます。
今年は「momentum」というテーマに似合った文化祭になっていると思います。
生々ステージのリニューアル・文化祭実行委員会の復活など、大幅な改革もしました。文化祭実行委員企画のイベントも多数行われますので、例年以上にこの巣園祭を楽しんでいただけると幸いです。

体育祭実行委員長 上村紘輝

巣園祭にお越しいただき、有難うございます。体育祭実行委員長の上村紘輝です。
 我々、体育委員総務部にとって体育祭は一年の努力の結晶となる行事なので、これまでの体育祭を凌駕するよう、全身全霊で準備をしてきました。
 ところで、今年の巣園祭のテーマである『momentum』とは巣園健児のもつエネルギッシュな勢いを意味する言葉となっており、日々の学習や研鑽を生かすさまを表しています。
 加えて、私はこの巣鴨学園に入学して五年になりますが、今年から変更された体操着や巣園祭用の色別Tシャツは変わりゆく巣鴨学園の進歩を的確に意味している素晴らしい言葉だと思っています。
 最後になりますが、今回の体育祭開催にあたりご協力頂いきました方々、巣園祭を支えてくださる方々、心から感謝しています。誠に有難うございました。